桜井昌一貸本漫画[気狂画家]日の丸文庫1955年デビュー2作目/表紙-久呂田まさみ 販売 劇画初作品 辰巳ヨシヒロ松本正彦さいとう・たかを つげ義春

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こちらは辰巳ヨシヒロ先生の実兄で、水木しげる先生の才能を見出した一人、東考社つくったことでも知られる桜井昌一先生の日の丸文庫・八興でのデビュー2作目(「やまびこ先生」の次)にあたり、初めて彼が劇画作品を描いたものでもある「気狂画家 三人の容疑者 日の丸まんが文庫64」です。1955年6月に出来上がった作品。


カバー付き、旧貸本漫画。カバーは縦上、下が欠け(カラーコピー挟んであるので、問題はないです)。概ね残っています。本は比較的綺麗。糸補強あり。落丁なし。中は比較的綺麗めです。


辰巳ヨシヒロの実兄っとして知られ、桜井昌一はこの作品にて初めて劇画表現目指し、劇画描きましたーデビュー2作目。ちなみに日の丸まんが文庫の65が山森ススム先生のデビュー2作目。


映像的表現と視点の工夫をこらし、初期作品は辰巳ヨシヒロ作品と同時にあのつげ義春先生にも多大な影響与えました(彼の初期作品はその影響下にあり、その中で自己表現模索しました)。


こうしたコマの視点誘導、視点変化は当時は画期的でした。これまでのような少年探偵のような大掛かりな壮大なスケールの話から(国を巻き込むようなものや他国の王子王女が関わるような)、日常の中での殺人ミステリーへと変化していきます。


男と大立ち回りする雨宮探偵。男は何者なのか。やがて殺された富豪の次男と判明。長男の気狂画家に殺されそうになる返送して侵入した探偵。犯行に使った天狗面も見つかる。果たして彼が犯人なのか。


なぞの秘密組織、十次団。その殺人組織は巧妙に狙う。十字団に捕まり、選択を迫られる男。果たして彼らを撃退できるのか。雨宮探偵の命はいかに。劇画黎明期の貴重な作品です。


ゆうパック、レターパックでの発送です。防水対策もしてお送りします。(2022年 5月 20日 17時 20分 追加)★注意。少し気になったので注意喚起(知人に頼まれましたー彼はつげ義春「熊祭の乙女」初版を持っています)。オークションで出ているつげ義春「熊祭の乙女」は復刻本ですー複数復刻本出ています。当時の初版本ではありません。色合いも違います。復刻本との違いも今ではわからぬ人もいるので(カバーの色合いも微妙に違い、後ろのカバーのふちはこんなに長いものは当時の貸本にはありません)。★

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