日本製のビクトリアンタイルです。大正～昭和初期にかけて、日本で生産された英国風タイルでマジョリカタイルとも呼ばれています。主に海外向けに生産され各国の嗜好に合わせた様々なタイプのデザインがありますが、このタイルは名古屋の月星建陶社(M.S TILES)で製造され主にインドに輸出されたものです。 タイルに描かれている美と富の女神ラクシュミーは日本では吉祥天と呼ばれ一切の業障を取り除き財宝を得る功徳があるとされていますが、本家のヒンドゥー教でも良縁のデザインとされています。特に赤い蓮の花の上に座ったラクシュミーが両手に蓮の花を持ち象と一緒にいる図案は「ガジャーラクシュミー」と言われ大変おめでたい図像とされていたようです。
本商品の裏足に月星建陶社の銘はありませんが、銘のある別のタイルと同じ仕様なので間違いないと思います。画像7をご参照ください。サイズは153X153X10mm、重量は432gです。欠けやヒビなどのダメージはありません。画像8はINAXライブミュージアム発行の「和製マジョリカタイル」、画像9は台湾の「台灣老花磚的建築記憶」のページを抜粋した画像です。送料は宅急便とゆうパックは60サイズです。割れ物のため普通郵便は使用しません。