【マン島千年の誇り】イギリス ヴィンテージコイン ペンダント チャーム シルバー 販売 縁◆Isle of Man Crown Coin Set in Silver Mount 1979◆

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221-185
マン島ヴィンテージ 1979年記念コインの特別なチャーム


商品詳細 ◆マン島千年の誇り◆
◆Isle of Man Tercentenary Crown Coin Set in Silver Mount 1979◆


マン島とは、グレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島。

グレートブリテン島の南にあるジャージー島等と同じく、英国王室属領であり、「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」の一部ではありません。 自治権があり、領主は「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」の君主、つまり現在ではエリザベス女王となっています。 独自の通貨(マンクスポンド)も発行しています。ちなみにマン島内では英国のポンドを使用することができますが、マン島以外でマンクスポンドを使用することはできません。

石器時代から人が住み、近年(?)になってヴァイキングの定住地となり、その後はスコットランド、そしてイングランド、と所有者は二転三転した複雑な歴史を持っています。

そんなマン島のシンボルといえば「トリスケル」。 トリスケリオン、三脚巴(さんきゃくともえ)とも呼ばれる三本足の紋章です。 トリスケルは古代文明からみられる意匠で、フランス・ブルターニュのシンボルであり同様にシチリアのシンボルでもあります。

マン島は古代ケルト文化が色濃く残る地域。伝説によれば、ケルト神話の海の神「マナナン・マクリール」がマン島の最初の居住者とされ、三本足で車輪を転がすように濃霧の中を移動すると言われています。そのことからマン島のシンボルがトリスケルとなり、島名の由来ともなったといわれています。*諸説あります。



前段が長くなりました。今回ご紹介するのは、そのマン島からの特別な逸品です。

まず、嵌め込まれたコイン。 片側はエリザベス女王、もう片側はトリスケルのコインを中心に、8つのコインが集まったデザインとなっています。 周囲には以下の文字。

TERCENARY OF MANX COINAGE ONE CROWN

まず、「TERCENARY OF MANX COINAGE」とは「マン島コイン発行300周年」の意味。 「ONE CROWN」は「1クラウン」で、この単位のコインは1971年まで流通しており、価値としては1/4ポンド(5シリング)に相当するものでした。このコインの発刊は1979年ですので、記念コインとして特別に発刊されたものと思われます。

当時は銀貨と白銅貨が同時に発刊され、デザインは全く同じでした。銀貨の方に何か刻印がある訳ではないので、見分けるのは色合いのみということらしいです。(厳密には重さが異なりますが、多少個別のバラツキもあるようなので、正直よくわかりませんでした) 今回のお品物は、販売していた英国ディーラーからの情報と、私の推測により白銅貨としてご紹介させていただきます。

エリザベス女王ではない側について、もう少しご説明いたします。

中央の当時の1ポンドコインを中心に、それまでマン島で発刊された代表的な8つのデザインがレイアウトされています。

一番上 1970年の1クラウンコイン表
右上 1709年ハーフペニーコイン裏
右 1973-1982 1ポンドコイン表
右斜め下 1839年1ペニーコイン裏
下 1976年1クラウンコイン裏
左斜め下 1786年1ペニーコイン裏
左 1758年1ペニーコイン裏
左斜め上 1698年 ペニーコイン表

マン島の有名な猫(マンクス:マン島を発祥とする尻尾の無いネコの品種)のコインがトップにあしらわれており、中央のトリスケルと共に英国でありながらも独自の通貨をもつマン島の歴史を、誇らしげに表現したデザインであるといえるでしょう。



さて、見どころはもうひとつ。

コインは特別な銀のマウントで包まれ、メダルのように下げることが出来るようになっています。マウントにはトップに王冠、中央にトリスケル、そして左に「979」右に「1979」の数字があしらわれています。

この数字は一体何なのでしょうか。

これは実はマン島議会発足1000年記念の印。 マン島には独自の議会「ティンワルド/Tynwald」があります。この議会を開いたのは、マン島に住み着いたヴァイキングであったといわれており、最初の議会は979年であったといわれています。*諸説あります。 イングランドにおいては、13世紀の身分制議会に始まり、14世紀には二院制が成立。ピューリタン革命・名誉革命を経て議会政治が定着したといわれていますので、議会をどう定義するかにもよりますが、マン島の方が議会を成立させたのはイングランドよりも早かった・・・というのが、マンクス人の誇りのひとつである、ということは間違いないようです。 ちなみに初期に議会の開かれていた場所は、現在も「ティンワルドの丘/Tynwald Hill」として保存されており、現在でも毎年7月5日にはここで議会が開かれているとか。

コイン発刊300周年にのせて、さらにその上にマン島議会発足1000周年を乗っけてくる。 マン島の誇りをかけたような装飾に溢れた逸品であるといえるでしょう。

マウント自体に「SILVER」の刻印があり、コインの面には樹脂製のカバーがついた状態でセットされており、コインを大切にする気持ちが伝わってくるようです。

マンクス人千年の誇りを表した特別な逸品。 マン島ファンの方に是非お持ちいただきたい、ヴィンテージアイテムです。

◆England
◆推定製造年代:c.1979年
◆素材:(おそらく)白銅貨、シルバー、樹脂
◆サイズ:コイン直径約3.9cm 全体高さ約6cm(丸環含まず)
◆重量:37g
◆在庫数:1点のみ

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